失策バレンタインデー
もうすっかりシーズンが過ぎてしまいましたが、今回はバレンタインデーの話です。
ヒロさんは基本的に甘い物があまり好きではありません。特に砂糖の甘さが苦手なようです。
お酒には甘い物が合わないからという理由で、私に出会う前はそれらをほとんど食べていなかったようです。
そんなヒロさんは私に出会ってすぐ、「バレンタインデーにチョコは要らないから」と言いました。
私はお酒をほとんど飲まないし、何より甘党なので、その感覚が分かりません。バレンタインデーは、普段お目にかかれない様々なチョコレートに出会えるので、とても嬉しいし、興奮します。
出会ってすぐの1年目のバレンタインデーの日、私は念の為チョコレートを用意しました。(他にも何かしらの品を用意した気がするけど忘れましたw)
ヒロさんは一口食べてくれましたが案の定お気に召さなかったようで、残りは全て私が食べることになりました(やったぜ!)。
ヒロさんは去年から、家での晩酌を控えてくれています。
私が口酸っぱく言ったからです。
ヒロさんは、酔っ払ったらすぐフニャフニャになって意味のわからない事を言うし、お酒くさいし、眠りが浅くなって寝苦しそうにするので、少なくとも次の日に仕事がある時は飲まないようにとお願いしています。
何より千鳥足の状態で家の中を歩かれると、私のOCDの汚染恐怖が発動して、「汚いところに擦れた vs 擦れてない」の不毛な争いが起こってしまうのです。
こういう理由でお酒を飲まなく(飲めなく?)なったヒロさんは、次第に私が食べている甘い物にも興味を示すようになりました。
最初はゼリーなどのサッパリ系を私と共有する程度でしたが、だんだん甘さ許容量が増していき、数ヶ月後にはあっさりしたケーキを食べられるくらいになりました。
そんな頃、2年目のバレンタインデーがやってきました。
私は、手作りのチーズケーキを用意しました。
チーズケーキと言っても、普通の甘いチーズケーキではなくて、甘さ控えめのスポンジのケーキ台に、スライスチーズやらモッツァレラチーズやらを飾り付けて、温めて食べるようなものです。味は恐らく、チーズフォンデュでパンを食べている感覚に近かったと思います。
ヒロさんは、そのエセチーズケーキを美味しそうに食べてくれました。その年も念の為チョコレートを用意していましたが、私が全て美味しくいただきました。
それ以降、ヒロさんの甘さ許容量はどんどん増え、自らアイスクリームやチョコレートを食べるようになりました。
そして今年のバレンタインデーを迎えました。
私は、やや高級路線のチョコレートを用意しました。スーパーのお菓子売り場には売っていないような品なので、ヒロさんと半分コできたら良いな、と欲張りな私は考えていました。
幸い(有無を言わさずw)私は半分のチョコを食べ、その美味しさの余韻に浸っているところ、ヒロさんが言いました。
「申し訳無いけど、普通のチョコとの違いが分からないかも…」
…まじかー。
私は少しショックでした。今回のチョコ1粒で、スーパーのチョコなら2〜3箱買えます。私はそのチョコをとても美味しいと思っていたので、勿体無いなと思ってしまいました。
そして、つい、
「そんなんやったら私が全部食べればよかった…」
と言ってしまいました。バレンタインデーなのに、ヒロさんにプレゼントした物という感覚が薄れ、チョコだから美味しく食べたい!という思考が勝ってしまっていました。(ごめんなさい)
すると、ヒロさんは私の発言に対して怒らず、
「うん、次からはそうしてー。それより俺はやっぱりお酒の方が良いから、せめて中にお酒が入ってるチョコが良いかな」
と言ってくれました。(仏のヒロモード発動)
次の日、私はスーパーへ出かけ、バレンタインデーの(残り物)特設コーナーへ向かいました。
『まだ間に合う!あの人への気持ち!』
という値引きの広告に心踊らせ、ボンボン系のチョコを探しました。
そして、中身が『焼酎』のものと『ワイン』のものを発見したので、両方とも買って帰りました。
私は、普段買えないような良いものが(お手頃価格で)買えたと喜んでいました。
そしてその日の晩、ムフフと言いながら、チョコをヒロさんに渡しました。
ザ「普段食べられへんバレンタイン用のチョコレート、まだ売ってたから買えたで!良かったー!」
ヒ「あ、ありがとう…でも中身はウイスキーの方が良かったかなぁ…」
ザ「(…(´・ω・) しょぼん)ウイスキーボンボンはいつでも買えるやん…」
ヒ「でもこれ(焼酎とワインの)は限定やから、普段買えないやろ?俺いつでも食べられる方が良いって言ったやん」
ザ「ハッ…!」
そうです。ヒロさんは、その特性から、期間限定の商品が嫌いなのです。
↓ その時の話はコチラ(記事下部にもリンク貼っています)
こうやって記事にしたにもかかわらず、バレンタインというイベントにつられて、すっかり失念していました。
もう来年から、チョコは『ラミー』とか『バッカス』でええやんな、ヒロさん。
(『ラミー』と『バッカス』はロッテから発売されている洋酒チョコです。お手頃価格で美味しいので、私は大好きです。まとめ買いすると、ついつい食べすぎちゃう。)
色々とザッチがヒロに合わせて気を利かせてくれるのでついつい言ってしまうのですが、こうして改めて読んでみるとかなり空気を読まない事を言っているなと気付かされます。
せっかくザッチがチョコをくれるというのに、
「バレンタインデーにチョコは要らないから」
「申し訳無いけど、普通のチョコとの違いが分からないかも…」
「でもこれは限定やから、普段買えないやろ?俺いつでも食べられる方が良いって言ったやん」
こんな事言うなんて、罰当たりですね。どこのどいつだ!?
できれば来年からは、チョコはザッチに全部あげるので、ヒロはお酒を飲んでも良い日にしてくれないかなぁ。。。
(またしても空気読めない発言???)
いやいや、罰当たりじゃないよヒロさん。
今回の件は、ヒロさんが空気を読んでくれた話だと私は思っていました。
ちゃんと、「申し訳ないけど…」と相手を気遣う言葉をかけたり、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてくれていたので、私はとても嬉しく感じていました。(これを空気読めない発言って言うのなら、普段の会話なんて真空状態か暴風警報だよ…ゲフンげふん/咳)
それより私の方が、きちんとヒロさんのリクエストに応えられず申し訳ないなと思っています。
何よりプレゼントしたチョコを奪うのは、マナー違反でしょう?(←どの口が言ってるんだw)
そんな私を許してくれるヒロさんには、来年からお酒をプレゼントすることにします。
これも、いつも飲んでるお気に入りのお酒で良いのよね?
↓ ヒロさんが期間限定メニューが苦手な話 ↓