心に土足でおじゃましまっす!

アスペルガーの二次障害対策と強迫性障害(OCD)の改善を模索する日々を綴った、双方向ブログです。 似たような問題を抱える方々の参考になるような情報提供を目指します!

WAIS-Ⅲの結果(ヒロ)

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病院でWAIS-Ⅲを受けてきました。

 

やはり自分の特性を知らないと、気を付けるべき点を正確に把握できないと感じました。

 

ヒロ自身、今回の結果は意外でした。

もしかしたらWAIS-Ⅲを受けた多くの人がその結果について意外だと感じるのかもしれません。

そもそも自分の特性が良く分からず、知りたいと思う人が受けるテストですから『意外だと感じない、全て想定内でした』と言う人はテストなんて受けませんよね。

 

という事で、ヒロの結果について考察してみたいと思います。

 

下記IQは100が通常、130以上が高IQ、70未満が低IQとされているようです。

 

全検査IQ(FIQ):106

言語性IQ(VIQ):109

動作性IQ(PIQ):101

 

全体のIQは普通だと思います。

 

言語理解(VC) :105

知覚統合(BO) :99

作業記憶(WM):88

処理速度(PS) :78

 

処理速度がかなり低く、気になるところです。

もう少しで低IQの分類に入りそうな値なので、実生活でも気をつけなければならない点と考えられます。

 

更に細分化した値が下記です。

下記数値は1が最低、19が最高で、9~11が通常という事でした。

その中で、高い数値と低い数値について、自己分析してみたいと思います。

 

<言語性検査>

■高い数値

類似 :13

理解 :18

■低い数値

数唱 : 8

語音整列 : 7

 

<動作性検査>

■高い数値

絵画配列 :16

行列推理 :16

■低い数値

絵画完成 : 3

符号 : 5

記号探し : 7

組合せ : 8

※9~11に入っていた項目は割愛しています。

 

 

それぞれの項目について考えてみたいと思います。
 ※ それぞれの検査の意味はヒロの解釈が入っている場合があります。正確に知りたい方は別途お調べください。

 

■言語性検査:高い数値

類似 :13

理解 :18

『類似』とは、論理的なカテゴリー的思考力を測定する検査とあります。

『理解』とは、過去の経験や既知の事実を正確に評価する力を測定する検査とあります。

この2つが高いという事は、ヒロは熟考する事が得意なようです。

確かに会話は苦手なのに、ブログを書いたり本を読んだりする事は好きなので、納得の結果です。

 

■言語性検査:低い数値

数唱 : 8

語音整列 : 7

『数唱』とは、聴覚的短期記憶能力を測定する検査とあります。

『語音整列』とは、五十音や数字の順序を扱う力を測定する検査とあります。

どちらも耳で聞いて記憶する問題なので、ヒロとしては苦手だと自覚していた事でした。

これが7~8だったのは、ヒロとしてはほっとしているところです。

苦手だと自覚していただけに、5を下回るのではないかと思っていました。

少しだけ他人より出来が悪い程度という事なので、相手にゆっくり話して貰ったり、メモをとったりメールで送ってもらったりすれば対処できる問題だと思いました。

 

■動作性検査:高い数値

絵画配列 :16

行列推理 :16

『絵画配列』とは、結果を予測する力と時間的な順序の認識ないし時間概念を測定する検査とあります。

『行列推理』とは、複数の図の似ている点を推測する力を測定する検査とあります。

どちらも論理的に考えれば分かる問題でした。

この問題は速度も問われるらしく、「なるべく速く答えてください」と言われたにもかかわらず、ヒロはかなりの時間を使っていたように思います。

一度集中してしまうと時間の感覚が薄れ、問題を解く事だけに集中する悪い癖が出たのだと思います。

これが処理速度(PS)が低い原因かもしれません。

とにかく、言語性検査でも分かる通り、熟考する事は得意ですが、瞬発力を求められるような事はとても苦手だという事が分かります。

 

■動作性検査:低い数値

絵画完成 : 3

符号 : 5

記号探し : 7

組合せ : 8

『絵画完成』とは、視覚刺激に素早く反応する力と視覚的長期記憶を測定する検査とあります。

『符号』とは、事務処理の速度と正確さと視覚的短期記憶を測定する検査とあります。

『記号探し』とは、視覚的探索の速さを測定する検査とあります。

『組合せ』とは、部分間の関係を予測する力と思考の柔軟性を測定する検査とあります。

ヒロは自覚が無かったのですが、目で見て判断する能力が非常に低いようです。

特に『絵画完成』は医師から「壊滅的」という表現をされました。

とてもキツイ言葉ですが、きっと遠回しな言い方ではヒロに伝わらないと判断したのだと思います。

考察に戻りますが、これらの数値が低いという事は、メモをとってもメールにしてもらっても、「壊滅的」な方法で情報を取得するに等しいのです。

つまり、耳で聞いてもダメ、目で見てもダメ、という軽度ヘレンケラー状態という事が分かってしまいました。

 

だからこそ、『理解』の能力を磨き上げたのだな、と思います。

見聞きする事が苦手で、一度では頭に残らないので、話の断片だけをかき集めて、必死で相手の言っている事や示している図などを理解していたのかもしれません。

 

『過集中』も『こだわりが強い事』も『状況判断ができない事』も『マルチタスクが苦手な事』も、見聞きする事が苦手で、『理解』する為に熟考していた事が原因だと思います。

 

せっかくなので解決策を考えたいと思います。

 

見る事は「壊滅的」なので諦めて、ゆっくり話してもらって聞き取る事を優先させたいと思います。

そして、熟考する時間をもらってしっかり『理解』すれば色々と解決するのかもしれません。

 

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