心に土足でおじゃましまっす!

アスペルガーの二次障害対策と強迫性障害(OCD)の改善を模索する日々を綴った、双方向ブログです。 似たような問題を抱える方々の参考になるような情報提供を目指します!

話しながら着替えができない

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ヒロは複数の事を同時に行う事がとても苦手です。

その代表的な事に、毎朝の着替えがあります。

ザッチと会話をしながらだと着替えがまともにできなくなるのです。


急がなければならない状況でも、会話をしていると手が止まってしまいます。更におかしくなると既に靴下を履いたのに、また靴下を手に取って会話を続けたり、ズボンも履いていないのにベルトを手に取ってみたり、自分でも何をやっているのか良く分からなくなります。

 

一人で着替えている時は全く何ともないのです。当然ですよね。。。

 

きっとザッチはヒロにアスペルガーと指摘する前から、ずっと気付いていたのだと思います。ヒロが会話に夢中になって手が止まると、

「次は靴下履いて」

といった具合に次の行動を言ってくれます。


これはとてもありがたく、会話しながらでも止まる事なく着替えられます。

ザッチコントローラーが無いと全くダメなのですが、そもそもザッチと会話していなければ困る事も無いので、なんの問題もありませんよね。。。

 

マルチタスクはどう頑張っても無理そうだと思いました。

 

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私たちは、普段一緒にいる時は、ほぼずっと何か喋っています。

例外として読書する時など、ヒロさんの指示で「今は話しかけて欲しくないんだ」というタイミングもありますが、それ以外はずっと飽きもせずに喋っています。ヒロさんと出会ってから2年ほど経ちますが、話題が尽きる事はありません。

 

私は、実家でもそんな感じで日々過ごして、育ってきました。

寝る時以外はリビングに家族が集合していて、テレビを横目で見ながら、家族と会話しつつ、宿題をするのが普通でした。勉強に集中したいから、家族に黙って欲しい、テレビを消して欲しいと思ったことはあまり無かったと思います。

私が以前勤めていた会社でも、マルチタスクが求められる場面が多く、上手に作業を組み合わせて並行してやらないといけませんでした。おそらくそこでも私は上手くやれている方だったと思います。


元々そういうタイプだったので、ヒロさんの ” 会話しているだけで手が止まってしまう ” という過集中ととれる行動は、以前の私には理解できなかったと思います。

 

しかし、私はOCDを発症して以降、過集中に似たような状態になることが多くなりました。

OCDのせいで強迫行為や確認行為をしている間、私は極度の緊張状態を保っています。他の事を考える余裕などは無く、全神経をそれらの行為に費やしている為、完全なシングルタスクになっています。そんな時に話しかけられたらパニックになりますし、僅かな五感への入力もシャットアウトしたい気分になります。「お願いだから、じっとして動かないで!」と症状が酷い時は家族にお願いしていました。

ヒロさんと出会ったのは私がOCDを発症した後でしたが、このOCDの症状のおかげでヒロさんの行動やストレスの原因に共感できるようになったのかなと思うと、ツラいOCDも良い経験だなと思えます。

 

そんなわけで、ヒロさんの順調なタスクを邪魔しないように、私もできる限り心がけたいなと思っています。しかしながら、ヒロさんとの会話は楽しく(喧嘩も少なくないですが、どちらにしても)なかなか止めるタイミングが難しいし、ヒロさん自身テンションが上がってくると会話がどんどん溢れ出てくる感じなので、私の方も聞いてあげないと悪いなと思ってしまいます。ヒロさんは朝型人間なので、上記の例のような毎朝の着替えの時間帯は、特に饒舌なことが多いです。

 

あらかじめ『話すのは何時何分まで』と決めても、お互いの特性上、話がこじれることも多く、こだわりの強さが出てしまうと会話を止めるのが難しくなってしまいます。

 

もし二人それぞれがシングルタスクを徹底するなら、うまく時間配分をしないと1日があっという間に過ぎてしまいます。検討課題は盛りだくさんです。

とりあえず、

  • 時間の無駄がないかを見直して、同時にできそうなことは少しずつトライする
  • 状況に応じて、話の要点だけを簡潔に伝えられるようにする

この二つを意識的に取り組んでいけたら良いなと思います。

 

(黙るのは、難しいんやでぇ…)

 

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