顔認識能力と好みのタイプ
ヒロは昔から太っている女性が好きでした。
(注) ザッチは太っていません、念のため(汗)
なぜ太っている女性が好きだったか、昔は自分でも理由が分からなかったのですが、自分の特性を理解した今なら分かる気がします。
ヒロは人の顔を認識する事が苦手です。
顔が整っていればいるほど、苦手なような気がします。
つまり特徴が無い顔を認識する事が苦手なのです。
なので、アイドルグループなどがテレビに出ていると、可愛いというより怖いと思ってしまいます。
それぞれの違いが見分けられない事で、自分の認識能力の低さが露呈する事が怖いと感じるのかもしれません。
それに引き換え、太っている女性は顔以外の情報で認識可能です。
そして、大勢の中(学校のクラスや職場など)で瞬時に認識できる事で、愛着が湧くのだと思います。
太っていなくても特徴のある顔を好む傾向にあるように思います。
それもやはり、認識できるかどうかという事なのだと思います。
(注) 決して、ザッチが特徴ある顔だとかそういった事は全く言っていません(汗)
そもそも、実はヒロはザッチの顔をしばらく認識できていなかった事が判明する出来事がありました。
ザッチがヒロ家に入り浸るようになって暫く経ったある日の事です。
ヒロとザッチ2人とも別々にお出かけしたのですが、ザッチの方が先に帰ると言っていたのでヒロの帰宅時は当然ザッチは家にいると思っていました。
しかし、実際ザッチの予定が少し遅くなり、たまたま帰りに鉢合わせたらしいのです。
” らしい ” というのはつまり、ヒロ側は気付いていなかったのです。
今はちゃんと顔は認識できていて、駅で待ち合わせした時も大勢の中からザッチを認識できます。
しかし、数か月会わずにいたら、きっと忘れるでしょう。
これは、家族で実証済みです。
実家は関東ですが、ヒロは関西に住んでいる為、親兄弟と会うのは年数回のみです。
ある日駅まで車で迎えに来てもらった時の事、親の顔を完全に忘れている事に気付き、それを隠す為に、スマホに夢中な状態を演出しました。
『ヒロに声をかけてくれた人が親』作戦です。
その一件から、迎えに来てもらうのはやめて、家に居てもらうようにしました。
ザッチは太ってもいないし、世間一般的に見て可愛い顔だと思うので、ヒロとしてはいつ認識できなくなるか、少し不安なのです。
アスペルガーと指摘される前、この不安をザッチに相談する事ができなかった頃、ザッチを太らす為、甘い物を毎日買い与えていた事がありますが、それはまた別の機会があれば書きます。