心に土足でおじゃましまっす!

アスペルガーの二次障害対策と強迫性障害(OCD)の改善を模索する日々を綴った、双方向ブログです。 似たような問題を抱える方々の参考になるような情報提供を目指します!

伝わりにくい説明

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ヒロさんは、その時の状況や相手に合わせた説明が少し苦手です。

 

普段のブログ執筆時も、最後に私が何度も読み返して、「この表現じゃ読者に伝わらないかも…」と、少し時間をかけて添削しています。

ただ、基本的にヒロさんは文章を書くこと自体は得意なので、文法的に破綻していることはあまりありません。(実際ヒロさんが趣味で書いている小説はとても読みやすく、ワクワクするし、私は大好きです)

私が直す部分は、ヒロさんの状況判断が苦手なことによって " 過剰に省略された " 主語や目的語、背景となる説明文を追加する程度なのですが、私は文章を書くのが苦手なので、時間と労力がかかります。

 

ヒロさんの説明不足による話の食い違いは、より瞬発力が求められる会話の場面でよく起こります。

 

例えば、先日の話です。

 

ヒ「ねぇねぇ、ザッチ!こっちに入れて良い?」

ザ「ん?(寝起きでムニャムニャ←ヒロさんの声で起きた)」

ヒ「こっちにブックマーク入れて良い?」

ザ「こっちってどっち?こっちのパッドのこと?何入れるん?前に移してたお気に入りのやつ?」

ヒ「うん。ブックマーク入れて良い?」

ザ「(だからどっちやねんてw)ちょっと待って、見るわ。(モソモソ)」

 

※ ここで言う『パッド』は、タブレット端末の事です。

 

ヒロさんから話しかけられた時、私はヒロさんに背中を向けて寝ていました。なので、ヒロさんの身振りや視線、直前の行動が分からず、話の内容を正確に判断することができませんでした。

 

「こっちにブックマーク入れて良い?」という発言から、私は複数の可能性を考えました。

 

『こっち』の候補

  1. タブレットAのブラウザ
  2. タブレットAのブログアプリ
  3. タブレットBのブラウザ
  4. タブレットBのブログアプリ

 

『ブックマーク』の内容

  1. 新規のブログ
  2. 既知のお気に入りのブログ
  3. ブログ以外のサイト

 

この話をする数日前、ヒロさんは、ヒロさんが主に使っているタブレットAの方で、ブログアプリからブラウザの方にお気に入りのブログのブックマークを移動させていました。ブログアプリ上では画面操作がしにくい上に、多くのブックマークがあり、ヒロさん的に読みづらいからとの事でした。

なので私は、今回の件は「(私がメインで使っている)タブレットBのブラウザに、前と同じように既知のお気に入りのブログのブックマークを入れたいということかな?」と想像しました。しかし、正直に言うと「こっちにブックマーク入れて良い?」だけでは判断できませんでした。もし私の想像通りなら「(前に移していた)ブックマークをこっち(のブラウザ)に " " 入れて良い?」と言うはずだ、という思いが私にはありました。

 

そこで、『こっち』および『ブックマーク』とは何を指すのか詳しく知りたいと思い、ヒロさんに質問しました。

ザ「こっちってどっち?こっちのパッドのこと?何入れるん?前に移してたお気に入りのやつ?」

寝起きだったので覚醒と共に頭が急に回転して、いつもより早口で、まくし立ててしまいました。おそらくこの早口と複数項目の質問が良くなかったのでしょう。

ヒ「うん。ブックマーク入れて良い?」

ヒロさんは「うん」と言った後、また同じ内容を繰り返しました。文章として書くと、私の想定していた内容に対して肯定している返事のように見えます。しかし実際は、ヒロさんは内容を理解していない時や、無意識のうちに「うん」と言うことが多いので、私には意味のある肯定として「うん」を捉えられませんでした。

さらに、ヒロさんは相手が自分の話を理解していないなと感じた時、同じ言葉を繰り返し言う癖があります。相手のリアクションに応じた『情報の追加や言い換え』はほぼ無く、ただ同じ言葉をリピートする事が多いです。

 

こうなると、音声ベースの会話だけでは限界があります。私はモソモソと起きて、実際ヒロさんが何をしながら話しているのか、視線はどこにいっているんだと確認しました。ヒロさんはタブレットBを持ってブラウザを開いていました。

 

ザ「こっち(B)のブラウザにも、前入れたみたいにお気に入りのブックマーク入れたいねんな?」

ヒ「うん、いい?」

ザ「うん、いいよ。このフォルダの中入れといて」

ヒ「ありがとー」

 

そう言ってヒロさんは、ヒロ的ベストブログのブックマークを数個フォルダに入れました。

 

( ※ ブックマークを入れて良いか否かの確認をわざわざヒロさんがしてくれるのは、私のOCDが原因です。私の辛い事が多岐にわたるので、念の為の確認をヒロさんは律儀にしてくれます。感謝。)

 

 

しばらく後、ヒロさんが上記の出来事は「伝え方」の問題やったんかな?と言いました。

私はこの問題では、ヒロさんの伝え方と私のOCDの症状、どちらも原因だったと思います。

しかし今回は私のOCDは保留ということにして、ヒロさんの「伝え方」にフォーカスして話し合うことになりました。

 

まず、私がヒロさんの話す内容(特に質問内容)について分からないことがあった場合、どのようにすれば良いかを聞きました。

 

ヒロさんの話からは複数の(事実とは異なる)内容について想像し得るので、私は今まで、余計な可能性を排除して内容を1つに絞るべく、『質問返し』する事が少なくありませんでした。しかも簡単な質問で絞りきれない事が多いので、具体的な質問を複数個重ねてするか、まるっきり放り投げて「それってどういう意味?」と聞くことが多くありました。

しかしヒロさん曰く、この2つの方法での『質問返し』はどちらも有効ではないと言うのです。複数個の質問は処理しきれずパニックになるし、「どういう意味?」も責められている感覚になるようです。そもそも質問に質問で返すこと自体が、話を逸らして失礼な奴だ!と感じることも多いそうです。

次に私がする方法は、「それって〇〇のことやんな?」と第六感を駆使して内容を一本に絞って質問することです。これは諸刃の剣で、当たるとラッキーなのですが、万が一外してしまうと、ヒロさんのご機嫌を大きく損ねてしまいます。なんで分かってくれないんだ、なんで伝わらないんだとヒロさんがイライラし始めて、さらに会話がこじれます。

 

万策(実際は数個w)尽きた気分の私は、ヒロさんの改善案を聞きました。すると、

「『もう一回説明してみて?』って言って欲しいな」

と言うのです。

 

え…それで良いの!?

私はビックリしました。追加情報を求めて私がいくら質問をしても、大概同じ内容を繰り返して言うヒロさんなのに、『もう一回説明して』なんて、ただのリピートを誘うような内容で根本解決するのか?と私は不思議でした(←失礼)。言い方によっては挑発的な発言に聞こえるような気がして、ヒロさんの気持ちは大丈夫なのかなとも思いました。

 

しかしよくよく聞いてみると、ヒロさんが同じ内容を繰り返すのはパニックや自己保身が原因なので、優しくリピートを促して貰えれば、自ずと内容を吟味して修正して話そうとできるらしいのです。

 

という訳で、今回の解決策としては、

『もう一回説明してみて?』

と言って、追加情報を求めよう!という内容に落ち着きました。

 

効果の程はまだ検証できていませんが、良い結果になればいいなと期待しています。

 

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うーん。

 

きっとヒロが伝わりにくい説明をしている時は、ヒロ自身も頭が働いていないんだと思います。

頭をクリアにして考えれば説明できるのに、それができない時に不意に意図しない反応が返って来るとパニックを起こすのかな、と思います。

 

「もう一回説明してみて?」

 

は一例ですが、パニックにならずに頭が働くように促してくれたら、色々と状況は改善するのかなと思いました。

 

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