パニックと怒りの考察
ヒロが珍しくタブレットでブログの下書きを書いたことがありました。
その後、ザッチにその書いた内容を聞かれたのですが、ほとんど覚えていませんでした。
その為、ヒロはタブレットで内容を確認する事にしました。
その時、ザッチが突然、
「何か通知来てなかった?」
と言い出しました。
ヒロは内容を確認する事で頭がいっぱいです。
その為、『分からない』と答えました。
するとザッチはキレ気味に、
「分からないって何?」
と問い詰めてきました。
分からない事の説明ほど難しい事はありません。
この時、ヒロはパニックに陥りました。
この日は一生懸命パニックを抑えて何も言いませんでしたが、我慢しきれなければ怒り出していたでしょう。パニックから怒りに変化したにも関わらず、それを抑えて冷静に思い出せる貴重な体験だったので、ここに書き綴ります。
そもそも事の発端は、ヒロがタブレットで書いた内容をザッチが教えて欲しいという事でした。
ヒロ自身、タブレットを使って何かをしようと思っていた訳でもないのに『わざわざ』タブレットを手に取りました。
ここでの『わざわざ』とは、タブレットを手に取る事だけでもそれだけ大変な事なのです。
ザッチのOCDの症状である汚染恐怖の対象なのかどうかをザッチに確認して、手を洗ったり他の物に触れないように気を付けたりなどなど、かなりの神経を使います。
これだけの事をしてタブレットを手に取り、やろうとしていた事を忘れないうちにお願いされていた事(ヒロが書いた文章を確認する事)をやろうとします。
それなのに、そのお願いした本人であるザッチが、別の依頼をしてきているのです。
なぜそんな混乱するような依頼をするのか、とても不思議です。
1個1個に分けて言ってくれたらヒロはパニックにならずに済みます。
ヒロはこのパニックに陥っている状態がとてもストレスです。
できる事なら生きている間、2度とこの状態になりたくないと願うほどです。
それを、ザッチがわざと誘発しているように感じてしまい、怒りへと変化しているのではないかと思いました。
ヒロにとっては、パニックに陥る事と、思いっきりぶん殴られる事は、同じくらいの苦痛です。
何もしていないのに意図的に殴ってきた相手を敵とみなして2度と殴られないように、攻撃をし返そうと考えているのかもしれません。
では、なぜ今回それを抑えられたのか?という事ですが、これも無意識に『相手が敵だというのは間違いである』と考えたからではないかと思います。
これは、まさにこのブログを書いていて、ザッチの考えている事を耳からではなく文字から読み取っていた事で、ヒロの心に変化があったからなのかもしれません。
(そうではないかもしれませんが)
今までは、パニックに陥らないようにと心がけていましたが、これはどうも難しそうです。何度となく失敗してきました。
それよりも、ザッチの行動は『わざと』ではないという事さえ正確に認識できれば、パニックに陥った時に無意識に起こす行動が変わってくるのかもしれません。
私は、ヒロさんが新たな記事を書いてくれたと聞き、それがどんな内容なのかを尋ねました。ヒロさんがタブレットで書いていた事は認識していましたが、タブレットを確認しないと内容について答えられないと思わなかったので、軽い気持ちで聞いてしまいました。
なので、ヒロさんがタブレットを手に取る事は私の要望の副産物であり、私にとっては予想外の出来事でした。
ヒロさんがタブレットを手に取る少し前、ピロリんという通知音がそれから流れていました。私は、何かの通知が来たんだなと思っていましたが確認していませんでした。
ヒロさんは、タブレットを手に取った後、何事もなかったかのように記事の内容を確認していました。
いつものヒロさんなら、私のOCDの症状に配慮して、「こんな通知来てたよー」と教えてくれる場面でした。しかししばらく待ってもヒロさんは私に何も言ってくれません。
私は「何か通知来てなかった?」と聞きました。
しかしヒロさんは分からないと言います。
通知はタブレットのトップ画面に表示されるはずです。
ロックを外す前に、必ず目に入る物だと私は思っていたので、「分からない」という意味が分からなかったので、「分からないって何?どういうこと?」と聞きました。
特に怒って言ったつもりはありませんでしたが、ヒロさんの見落としかなと想像して少しションボリした気分だったのと、タブレットで何か異常なことが起きたのかなと不安になった気分が混ざって、変な感じで言ってしまっていたかもしれません。
その後、通知センターを開いて、先のピロリんが何の通知だったかを確認したので、私の気になる事は解決できたのですが、ヒロさんが不機嫌になっていました。まさかこのことでパニックになって怒りを抑えているとは思いませんでした。
「記事ってどんなん書いたん?」
「何か通知来てなった?」
「分からないって何?どういうこと?」
これだけで、ご機嫌だったヒロさんが一瞬にして鬼の形相です。
ヒロさんのパニックの原因が、私がお願いにお願いを重ねていったことによるタスク処理の問題なのなら、私は何か発言する時には、その内容がどれだけヒロ脳内のメモリを圧迫するのかシビアに管理しなければなりません。普段も気を付けているつもりでしたが、この例は私の想像以上でした。
ヒロさん、タスクマネージャーを頭上に表示しといて!お願い!