ヒロの苦手な音
ヒロさんの特性の1つに、『感覚過敏』があります。
今回は『聴覚(音)』について書きたいと思います。
ヒロさんは、ある特定の音を嫌う傾向にあります。
具体的には、以下のようなものです。
・金属の擦れる音
・陶器の擦れる音
・女性や子どもの高い声(感情が高ぶった時の声)
・強弱の変化が激しい音
一方、一定の音量で鳴り続ける機械音については、意外に大丈夫なようです。
黒板をひっかく音も大丈夫な私にとって、なかなかそのストレスを理解してあげるのは難しいし、予想が立てづらいです。
先日、蓋付きの陶器の小物入れを使おうとした時のことです。
↓こんなの
私は、どうやって使おうかなーと思案して、蓋を開けたり閉めたりしていました。すると、蓋と本体の擦り合わせの部分がキシキシと鳴るのがヒロさん的にストレスだったようで、「それしんどい…」と。
結局私は、それを使うタイミングを逃してしまいました(無念…)。
金属が擦れる音が苦手とは聞いていましたが、陶器の音については聞いておらず、想像ができませんでした。普段、外食で茶碗蒸しを食べる時に蓋を開け閉めするのは、平気みたいなんですけどね。
察するに、ヒロさんは、純粋に不快な音以外にも、
『予想外の周波数もしくは予想外の音量で発せられる音』
も苦手なのだと思います。
感覚として敏感な点だけでなく、予想外の出来事に適応しにくい点も問題なのかもしれません。
更に、その音の『原因』がヒロさん的に受け入れられないものだと、不快さが極度に増すようです。
マナー違反の騒音や、ヒステリックな高い声、ワガママな子どもの泣き声などです。
そして残念ながら、それらのストレスに継続的に暴露されたとしても、慣れてマシになるということもないようなので、どんどんイライラが溜まっていってしまうのだと思います。
音については、本当にどうしようもない事だと思っています。
逃れようもないし、慣れる事もありません。
ただ、そのストレスを受けた時、イライラへ変化させない事はできると思います。
自分以外の人にとってはストレスではなく普通の事で、その音に悪意はないという知識さえ持っていればイライラしなくなりました。
例えば、ヒロは車のクラクションの音がとてもとてもとても苦手です。
ヒロが住んでいた地域では、ほとんどクラクションを鳴らす人はいませんでした。
その為、本当に危険な非常時に使う物と思っていました。
※火災警報のサイレンくらい非常事態という認識です。
しかし、関西に来てから、毎日数回は耳にします。
それを聞くたびに、それが非常時でない場合、『じゃまだ、どけよ』という罵声に聞こえてしまい、いつもイライラしていました。
しかし、(そんな意味はたまにあるかもしれませんが)ほとんどの場合、相手はそれほど怒っていないと分かり、気持ちを抑えられるようになりました。
当然、クラクションが鳴ると寿命が数秒縮まる思いなのは今も変わらないですが。
↓ 感覚過敏のお話 ↓