庭の手入れと心
先日ザッチと2人でお寺に行った時の話です。
そのお寺の庭がとても手入れされていて綺麗でした。
綺麗な花も咲いていて、ザッチもとても気に入った様子でした。
そして池を見た時に、ヒロは感心しました。
その池の構造は言葉で説明すると大変なのでザッチに絵を描いてもらいました。
池のそばには木があり、落ち葉が落ちていました。
その落ち葉は水の流れで少しづつ奥に流されていたのです。
しかし、水を入れていたところと反対側(絵の左側)は水が溜まり淀んでしまうような構造だったにも関わらず、落ち葉一つありませんでした。
つまり、毎日池の中を掃除していなければその状態はあり得ないのです。
池の中を毎日掃除するなんて、とても大変な事です。
後で、そこを管理している人と偶然会って話す事ができたのですが、管理している人はとても少ないという事も分かりました。
『掃除をすると運気が上がる』という事をよく耳にしますが、その見本のような庭だったと思います。
『運気』をどう捉えるかは人それぞれですが、ヒロはその庭にいる間、少なくとも心が安らかになりました。
どんなに忙しくても、どんなに大変だったとしても、疎かにしてはいけない事があります。
別に掃除に拘る必要はないのです。
毎日掃除をして、身だしなみをきちんとする、といった事に気を配れる心の余裕を持つ事が、今のヒロには必要なのかもしれません。
ヒロさんは、綺麗に手入れされている草木やお庭を見ることが、とても好きなようです。
街を歩いていても、道沿いの花壇を見て「素敵だねぇ」と言ったり、ゴミひとつ落ちていない歩道に感心したりします。
そして、掃除や整備をしてくれている人の存在に感謝することを怠りません。
普段、『察することが苦手』と言っているヒロさんですが、このように手入れする人の存在に思いを馳せ、感謝の気持ちを忘れないその姿勢は奇特だなと感じますし、私も見習いたいなと思います。
どうすれば周囲の人も自分も心穏やかに過ごせるか…そんなことを考えつつ、余裕を持って日々を生きていけたら良いなと思うお話でした。