OCD的 美容室事情(ザッチの場合)
先日、美容室へ行ってきました。
私はとても癖毛なので、10代の頃からストレートや縮毛矯正を欠かさずしています。
地毛のまま放置すると、ホウキのような感じになってしまい、どうにも不便なのです。
OCDになって以降、オシャレから縁遠くなってしまった私ですが、縮毛矯正だけは頑張って継続しています。
外出が思うようにできなかった時も、カバンからお財布を出して会計するのが辛かった時も、なんとか騙し騙しで乗り切ってきました。
しかし、OCDは根深いもので、おおよそ外出やお会計事情が改善した今でも、美容室に行く際は独特のストレスを感じてしまいます。
今回は、その美容室にまつわる私のOCDの症状を、いくつかご紹介したいと思います。
- 予約して時間通りにお店に行く
私のお気に入りの美容室は、平日でも一週間前には予約が埋まってしまう事が多いお店です。
日によって体調や症状にムラのある私にとっては、一週間以上先の予約を入れる行為は、そこそこプレッシャーです。
当日スムーズに動けるように、他の強迫行為などを事前に済ませ、条件を整えておかないといけません。
- メンバーズカードを出す
美容室のメンバーズカードには、氏名が書かれていることがほとんどだと思います。
個人情報が含まれるものを家の外で出し入れするのは、まだ少し辛いです。
現在絶賛リハビリ中。
- 上着やカバンを預ける
自分の持ち物を他人に触られるのが辛いです。
汚染恐怖と紛失恐怖があります。
最近は、私が懐いている人であれば、触られても大丈夫になりました。
美容室のスタッフさんは皆さん笑顔が素敵な方ばかりなので、私も落ち着いて預けることができています。
- 雑誌を読む
雑誌のページの間に何か大事なものを挟んでしまっていないか気になったり(紛失恐怖)、他の方が触った本に触れることが辛かったり(汚染恐怖)します。
今はそれらの症状は落ち着いているので、本の内容を楽しむことができています。
他の紛失恐怖(ごみ捨て等)のリハビリをしていたら、だんだんマシになってきました。
- サービスのドリンクを飲む
コップの綺麗さとか、ストローの先に手が触れていなかったかとか、とても気になります。
たまに手で摘まなければ食べられないお菓子を提供してくれるお店があって、食べたいのに食べられないことが、とても辛いです。
今の美容室は小包装のお菓子を用意してくれるので、とても食べやすいです。ありがたや。
- スプレー剤の使用
セット用のスプレー剤を吸い込んでしまうのが、とても辛いです。これも汚染恐怖の一種だと思います。
お店の方には、簡単に「スプレー剤が苦手なんです」とだけ伝えて、洗い流さないトリートメントのみで仕上げてもらっています。
- 「今日はシャンプーはお控えください」
縮毛矯正をすると、毎回言われます。
私はこの言葉を言われる度に、申し訳ない気持ちになります。
現状では、聖域(絶対に清潔にしておきたい領域)であるベッドに、髪を洗わないまま入って寝るのは難しいです。
以前、なんとか頑張ろうと思い、洗わずに寝た時があったのですが、とても大変でした。
まずベッドにバスタオルを敷き、さらに髪を収納するように頭をフェイスタオルで巻きます。就寝中も頭の方は触れないように気をつけ、服の脱ぎ着も足の方からします。
それだけしても、やはり辛く、結果的にシーツやパジャマ一式を洗ってしまいました。
かなり苦労したのに、フェイスタオルで巻いた髪は変な形がついてしまって、何してんねん私…という状況に。
それ以降、髪を洗わないことは諦めました。
帰宅後いつも通りのタイミングで『軽く』(←ここ我慢ポイント)洗って、しっかりトリートメントして、きちんと乾かして寝るようにしました。その方が髪にも優しい気がします。
以上のように、本来快適な美容室事情でも、私にとってはこれだけの頑張りポイントがあるのです。
美容室の担当の方には、私がOCDだということは伝えていません。私は自分がOCDだと伝えた相手の前では、無意識のうちに甘えてしまうのか、症状が強く出る傾向にあります。
以前は『症状が出た場合に迷惑になったらいけないから…』と、大切な相手にはあらかじめOCDの事を伝えていたのですが、その行為が『甘え』や『私はOCDなんだという認識』を生み、余計に迷惑をかけてしまっていました。
なので、美容室ではあくまで『平日なのにプラプラしてる奴』ぐらいのノリで接して貰い、私もそういうキャラで行っているので、症状が抑えられています。
しかし、どれだけOCD的に辛くても、私は美容室へ行くことが大好きです。
毎回、美容室で沢山の元気を貰えるからです。
美容師さんの笑顔や施術は、OCDで凝り固まった私の心と身体をほぐしてくれます。
そして毎回、頑張って行って良かったなぁ、という気分になります。
とてもとても、ありがたいことです。
このようにOCD的に辛い内容を、心身の癒しと結びつけられれば、良いリハビリになると思っています。
次の美容室の日を楽しみに、日々頑張っていきます!