ザッチの奇怪ではない言動
【ザッチの奇怪な言動】の続きです。
ザッチは餃子が大好物ですが、春巻きも大好物です。
その日は餃子と春巻き両方とも買って帰りました。
前日の買い物が夜遅くなってしまい、ザッチが餃子か春巻きどちらかが食べたいと言っていたのに両方とも売り切れていて買って帰れなかったので、両方買ったら喜ぶだろうと思ったからです。
実はその日は会社でちょっとトラブルがあり、鬱々としていたのでザッチの不思議な踊りでも見て癒されようと思っていました。そして、いつも通り買い物の袋はそっと台所の辺りにおいて、さっさとお風呂に入りました。
しかし、お風呂から出てもノーコメントでした。『まだ見てないのかな?』と思ったのですが、テーブルの上には餃子と春巻きが置いてあります。
『もう飽きてしまったのかな?』と思いましたが、まだ諦めきれないヒロは、その日会社であった出来事を話しました。鬱々としている事を伝えると元気付けてくれるのが、ザッチの優しいところです。
しかし、それでも踊ってくれません。
仕方ないので、これまで書いたような事をそのままザッチに伝えて、
「踊りが見たかったのに~」
と言ったのですが、笑いながらゴメンゴメンと言うだけでやっぱり踊ってくれませんでした。
「もうこの事を記事にしてやる~」
という事で、今に至ります。
ヒロは” 良い事 ” として学習すると、繰り返す傾向にあります。これは、状況判断ができない事に加えて、こだわりが強い(執着心が強い)事も原因なのかもしれません。
後で聞いたところ、その日はザッチも別の事で気を揉んでいて、それどころではなかったらしいです。
それに、どんなに大好物であってもいつかは飽きるという事も考えられます。
ヒロはもう少しザッチの反応を見て、ザッチの心境を想像したり心配する事を覚えなければいけないなと思いました。
スーパーの袋に入った餃子と春巻きを発見した時、私は確かにテンションが上がりました。おそらく、その時そばにヒロさんが居てくれたら、踊っていたかもしれません。
しかし、実際は色々な条件が重なって踊れませんでした。理由を列挙するとこんな感じです。
- その日、私がヒロさんに送った買い物リストには「餃子か春巻き」と書いていました。もしかして「餃子と春巻き」に勘違いしちゃったのかな、なんかややこしい書き方したかな、と思ってしまいました。(以前、餃子の一件で踊った時はそもそも類似するものがリストになかったのに買ってきてくれた為、それがヒロさんの優しさだと気づくことができました)
- 餃子と春巻きを発見したのは、ヒロさんがお風呂に入っている時でした。普段、ヒロさんから「お風呂中は不要不急の用件で話しかけないで」と言われているので、新鮮な感謝を伝えるタイミングを逃しました。
- その日、少しややこしい個人的な問題が発生してしまい、そのことについてずっと気になっていました。
そういう訳で、ヒロさんの望むタイミングで踊れなかったわけですが、ヒロさんからリクエストされてもなお踊れなかったのは、もっと単純な理由です。
いま、餃子と春巻きを食べているから…!!!
お箸を置いてまで踊れる程、私は優しくありません。
目の前に、すぐ食べられる状態で ” 餃子様 ” と ” 春巻き様 ” がいらっしゃる場合は、残念ながらヒロさんの要望に応える事が難しくなります。
なので、もし私に踊って欲しい場合は、せめて、いただきますの前にリクエストしてもらえると、私としても助かるわけです。
そんなに良かったのなら、もうあの踊りを「餃子の舞」とでも命名しようかな。