味覚過敏なヒロ
ヒロは薄味が好きです。
味が濃いとそれだけで食べられなくなってしまいます。
その事に気づいたのは、やはりザッチに出会ってからでした。
ザッチに出会うまでは、買って食べる物は無意識に薄味を選んでいて、味の濃い物を『まずい』と表現していたようです。
さらに厄介な事に、日によって味の感覚が変わるらしいのです。
自炊していた時は、自分のさじ加減で味を変えていたので気にしていなかったのですが、ザッチに作ってもらった物がたまに薄く感じたり濃く感じたりしてしまいます。
しかし、ザッチに聞くといつも同じ味付けだと言います。
おそらくヒロの体調によって変わっているのだと思いますが、その都度怒りもせず味を調節してくれるザッチには感謝しかありません。
アスペルガーにはこのような事が良くあるそうです。
この件については、本当に申し訳ないと思っているのですが、味覚については本人の努力でどうにかできる問題ではないので、ザッチの理解がある事はとてもありがたいです。
アスペルガーの周囲の皆様に、理解がある事を願っています。
私とヒロさんの味の好みは、結構似ています。
パートナーとの味の好みの違いでトラブルになる方も少なくないと聞きますので、私たちの場合は、本当にラッキーだったなと思います。
日によって味の感覚が変わることも、人間の体として正常な反応だと私は考えています。体調の変化を敏感に感じて、何が自分にとって必要か、快適かを判断できるということは、自分の体を労わることにも繋がり、理想的だと思います。
ヒロさんには料理を美味しく食べてもらいたいし、味付けが気に入らないなら我慢せず言って欲しいと思っています。普段OCDのことで沢山我慢してもらっているので、こんな事まで我慢させたくありません。
もちろん、ヒロさんの健康を害するようなリクエストには応えられない場合もあると思いますが、基本的にヒロさんはそんな要望は滅多にしないので、私としても助かっています。
私からも、毎回変わらぬ味付けの料理を数日続けて出しても美味しいと言って食べてくれるヒロさんには感謝しかありません。
本当にありがとう♪
ただ、これだけだとオチが無いので、ヒロにだって我慢している事があるのでお伝えしておきます!
「ヒロさんの健康を害するようなリクエスト」がお酒です。
ザッチと出会う前のヒロは、お酒を呑む為に生きていて、お酒を呑む為にお金を稼いでいるというほどお酒が好きでした。
それをザッチにあっさりと取り上げられてしまいました。
せめて1日缶ビール2本くらいは飲みたいと思っています。
いや、3本・・・4・・えーと
はい、我慢します(笑)