心に土足でおじゃましまっす!

アスペルガーの二次障害対策と強迫性障害(OCD)の改善を模索する日々を綴った、双方向ブログです。 似たような問題を抱える方々の参考になるような情報提供を目指します!

恐怖はどこから? その1

 

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強迫性障害(OCD)を発症してから、5年が経ちました。

これを機に、今回と次回の2回に分けて、私の症状や、OCDに対する思いを少し綴ろうと思います。

まとまりがなく読みにくい部分があると思いますが、ご容赦いただけると幸いです。

 

 

紛失恐怖、汚染恐怖、確認強迫…

些細なことが気になり始めてから、一人では生活できないレベルに陥るまで、そう長くはかかりませんでした。

だいたい半月くらいだったと思います。

 

 

トイレへ行く。ご飯を食べる。ベッドに横たわる。

毎日当たり前にしていたことが、怖くて怖くて仕方なくなり、思うようにできなくなりました。

冷や汗を垂らしながら迫りくる恐怖を抑え込み、何時間もかけてそれらをこなしました。

 

 

発症してから数ヶ月後には、身体にも影響が出ていました。

思うようにトイレに行けなかったので、膀胱炎が悪化しました。

お腹が空いてもご飯が食べられず、体重が15キロほど落ちました。

ベッドに横になるのも一苦労なので、2、3日完全徹夜する日がほとんどでした。

 

 

自分の中から生まれる恐怖を振り払い、日常最低限の行動をするだけで、時間が過ぎていきました。

仕事や趣味に没頭した結果このような生活になるならまだしも、生産性の無い行為で貴重な時間が奪われていくことに焦りや絶望を感じていました。

 

 

私は朦朧とする頭で、なぜ自分がこのようになってしまったのか、どうすればこの状況から抜け出せるのかを必死に考えました。

 

原因の候補として最初に思いついたのは、私が今まで置かれていたストレスフルな状況でした。

具体的な例を挙げるのはここでは控えますが、私は自分をとりまく環境、特に人間関係において、幼少期から問題を抱えていました。

最初は些細な出来事だったと思います。しかし、それらによるストレスが解消されないまま学校生活を送り、結果、不登校になりました。その後多くの人たちに支えられたおかげで大学は楽しく通えたのですが、いざ卒業して就職した会社でもトラブル三昧。私が自らが招いた結果なのかもしれませんが、確かに私の心に傷跡を残していきました。

 

私の場合、さらに悪いことに、ストレスを発散せず、飲み込んで我慢するという癖がありました。本来なら我慢できないようなことでも「大丈夫」と言い、どんどん心身の痛みに鈍感になっていきました。

 

他にも、甘え癖や、ある種の余裕などは、OCDの栄養になっていたかもしれません。様々な要因が複合的に合わさった結果、私は重度のOCDになったのだと思います。

 

 

現状、私自身もっとも大きな問題だと考えているのは、「大丈夫」発言のような『自分を偽る』という癖です。我慢することが常習化し、何が大丈夫で、何が大丈夫でないのか、自分でも分からなくなる時があります。

 

不快な感情を無かったことにしたり、苦痛から意識を背けるといった、自分の内なる声を抑え込む癖が直らない限り、OCDを完全に克服するのは難しいのではないかなと思っています。

OCDは、長きにわたり私に蔑ろにされた自分自身が発している悲鳴のようにも感じられるのです。

 

 

このことを意識するようになってからは、背中からゾクゾクっとくるタイプの『恐怖』や、切羽詰まった『強迫観念』は、次第に治まってきているように感じています。

 

さらに、OCDになって以降、日々健康に生きられることの有難さや、優しく接してくれる人達の存在をだんだんと意識できるようになり、その安心感が症状の改善に繋がっていると思います。

 

 

次回、『恐怖はどこから? その2』へ続きます。

 

 

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