心に土足でおじゃましまっす!

アスペルガーの二次障害対策と強迫性障害(OCD)の改善を模索する日々を綴った、双方向ブログです。 似たような問題を抱える方々の参考になるような情報提供を目指します!

骨と心の共通点?

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『骨』と『心』は似ていると思います。

 

…いきなり何を言ってるんだ?とお思いの方も多いかもしれませんが、できればこのまま読み続けて貰えると嬉しいです。(最後にヒロさんが分かりやすくまとめてくれたので、読み辛いなと思われた方はそちらへGO!)

 

まず骨のことについて説明させてください。

 

骨は、我々の体を支えてくれている硬い組織です。よく学校の理科室なんかでヒトの骨格標本が飾られていますよね。骨はカルシウムでできているというのはよく聞く話ですが、もう少し詳しく言うと、リン酸カルシウムという成分が約7割、コラーゲンという成分が約3割で構成されています。コラーゲンは繊維状の物質で、その周りにリン酸カルシウムがくっついて硬くなります。その様子はよく鉄筋コンクリートに例えられていて、コラーゲンが鉄筋、リン酸カルシウムがコンクリートという感じです。

 

骨は、ヒト(成人)では全身に約200個ほどあるのですが、それらは生きているので新陳代謝をおこなっています。つまり、日々、破壊と再生を繰り返しながら再構築されているのです。再構築といっても、一気に全部を壊して組み立てることはできないので(骨抜きのフニャフニャになっちゃうw)、ちょっとずつ溶かして固めてを繰り返して、入れ替えていく感じです。骨の場合、そのちょっとずつの単位での再構築に数ヶ月、まるっきり入れ替わるのに数年〜10年程かかります。お肌の場合は約1ヶ月、腸の粘膜の細胞は数日という短いサイクルで回っている(よく言うターンオーバーというやつです)事と比較すると、かなり長丁場です。

 

このように、普段私たちを一生懸命支えてくれている骨ですが、事故などで過剰な負荷がかかると、ポキっと折れてしまう事があります。歪みなどの後遺症無くきちんと治すには、ギプスや副木、金属ネジやワイヤーを使うこともあります。

一般に、骨折からの治癒過程では、骨折直後に数日の炎症期を経たあと、2ヶ月程度かけて仮の骨で修復されていきます。その後、数ヶ月から数年かけて再構築されながら、元の丈夫な硬い骨へと置き換わっていきます。

 

…と骨の説明が長くなってしまいましたが、最近ブログを書くようになって、これって心に似ているなぁと思ったのです。

 

例えば、苦難や逆境、過剰なストレスなどが原因で「もうあかん、心がポッキリ折れてもうたわ…」という時があります。

参考)「心が折れる」って最近言われるようになった言葉らしいですね。元々「気持ちや考えがそっちに向かう」という意味の「心折れる」(例:説得に心折れる)という言葉から転じたのだとか。

 

とても大きな困難だと、交通事故のようにそれだけでメンタルが一発KOになる場合もありますし、地味なストレスが溜まりに溜まって疲労骨折のように潰れてしまう場合もあります。

一旦心が折れてしまうと、立ち直るのは簡単ではありません。ゆっくりとした休養が必要なのはもちろんのこと、支えとなる周囲の存在も大切です。折れてしまった原因にきちんと向き合わず適当に心の傷を扱っていると、だんだん自己肯定感が下がってきたり卑屈になったりすることもあるかもしれません。最悪トラウマになってしまう場合もあります。折れた骨をきちんと整復せずに固定してしまうと、後々歪んでしまったり運動機能に問題が生じることに似ています。

 

このように、共通する部分がみられる骨と心ですが、ポッキリと折れてしまった時の対処法や修復期間に対する一般的な認識については、両者で異なるように感じます。

すなわち、ストレスが原因でメンタルを病んでしまっても、骨のように、その修復に安静が必要だったり、期間も数ヶ月から数年かかることを受け入れられる人は少ない気がします。周囲の反応も、骨折の人が重い物を運ぼうとすると「無茶はするな、ジッとしてろ」と気にかけてくれる事が多いなか、メンタルを病んでしまった人が頑張って職場に出勤しても「もう休むなよ、仕事溜まってるから」と思う人が残念ながら少なくありません。

このような差が生じる原因は、心の問題が骨折のように見た目では分かりにくいことと、それについての知識が十分に浸透していないことだと感じます。

 

骨も心も等しく、ポッキリ折れるのは避けたいです。

できれば丈夫な骨と心を得たいと思います。

 

骨を強くするにはどうすれば良いかというと、まず、適度な負荷を与えることが重要です。

骨には、衝撃や重力などの負荷を感知する仕組みが備わっていて、骨はその負荷に応じて形や方向性などを絶妙に変化させて強度を増します。逆に負荷が少ない環境、例えば無重力下で過ごす宇宙飛行士では、骨が溶け出して脆くなってしまうのです。

負荷を与える事以外にも、強い骨作りには日光浴が欠かせません。日光を浴びることで体内でビタミンDが合成され、これが骨を丈夫にしてくれます。

ビタミンDを合成する為には、まず屋外に出て、手のひらを太陽に向けて半時間程度かざしてみると良いようです。(夏の日差しのキツい時期ではもう少し短い時間でも良いみたい)

なんか地球を救うヒーローに『気』を送っているみたいですよね (^^)

 

心を丈夫にする方法においても、適度なストレス(刺激)は有用なようです。

もちろん慢性的な過度のストレスは、心に悪影響を及ぼします。しかし、そのストレスが慢性的ではなく突発的なもの(一時的で適度な刺激)であれば、良い感じに脳に作用して、記憶力が良くなったり、うつを防ぐ物質が増えたりするようです。

ハッ∑(゚Д゚)となって、行動や認知のパフォーマンスが上がるんですね。

 

↓参考文献:カリフォルニア大学の記事(英語です)↓

Researchers find out why some stress is good for you | Berkeley News

 

さらに、日光浴についても同様、心に対して良い効果が期待できます。

ビタミンDは脳内のセロトニンやドーパミンの合成にも関与していて、心のバランスを整える働きがあるのです。

もう、アノ歌を歌いながら、手のひらを太陽に向けるしかありませんね!(←しつこい)

 

このように、適度な刺激や日光浴のビタミンDの効果についても、骨と心に共通する部分があるようです。

 

さらに、骨自体が心に関わってくることもあります。

骨の再構築にも欠かせない、骨を作る細胞『骨芽(こつが)細胞』が分泌するオステオカルシンというホルモンは、不安やうつを防いだり、学習や記憶を促進させる効果があるようです。

 

↓参考文献:Science Signaling (ごめんなさい、これも英語)↓

Strong Bones for a Strong Mind | Science Signaling

 

 

ということで、このように密接な関わりがある(と私が勝手に思っている)骨と心ですが、どちらも丈夫で健やかに保って、過ごしていけたら良いなと思いました。もしポッキリ折れてしまっても、焦らずゆっくりと…

そして、骨が入れ替わるのに長い年数がかかるのと同様、心の変化についても長い目で見て、穏やかに接していけたら良いなと思います。

 

辛抱強くここまで読んで下さった皆様に感謝です m(_ _)m

 

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頭の悪いヒロにはちょっと難しい内容でした。。。

これを口頭で言われると頭がパンクして、『耳からの情報処理が苦手』とか言われます(−_−;)

さて、そんな自分の為にザッチの言葉をヒロなりに翻訳してみたいと思います。

 

ちょっと骨の事は置いといて、心の話だけ抜き出します(汗

 

心は目に見えないけれど、物と同じように強いストレスを受けたらいつかは壊れます。

人によって強さはそれぞれだし、ストレスの種類によって耐久力はまちまちだと思います。

 

この世の中はストレスが多く、例えるなら、いきなりラグビーの試合に放り込まれているようなものだと思います。

ラグビーならスポーツ経験のある人はある程度耐えられるでしょう。

敵のタックルから逃げ回る人なら怪我しないでしょう。

基礎的な耐久力を身につけていない人が、大真面目に真正面からタックルを受け続けたら、怪我もします。

怪我を放ったらかしにしたら後が大変です。折れたらギプスをつけたり、擦り剥いたら消毒したり、適切な治療をしないと膿んでしまいます。

 

心も怪我と同じように適切な治療をしないと、きちんと治らないという事が重要なのかなと思います。

 

そして、心はそう簡単には変えられません。

別に怪我をした時に限った話ではなく、自分の悪い癖や、苦手だなと思う事を直す時『心を入れ替える』には、時間がかかると思います。

それこそ、骨が入れ替わるのに時間がかかるように。

 

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