ザッチの落書き2
今回も絵に関するお話です。
特にテーマやメッセージ性は何も考えていないのですが、このように無意識的に描いたものほど、自分の内側を表しているようで、恥ずかしさを感じます。
自分の内側を表す…と言えば、心理検査のバウムテストのことを思い出します。
私は何回かこのテストを受けたことがあります。
バウムテストでは、「一本の実のなる木を描いてください」という指示とともに、一枚の紙と鉛筆、消しゴムが渡されます。そして被験者は、自分のイメージする木を自由に描きます。
どんな木を描いたか、どの様に描いたかで色々と分かることがあるようです。
私はこのテストを受ける度に、痛感することがあります。
それは、自分の過去の経験に基づく記憶が深層心理に潜み、少なからず現在の自分の行動に影響を及ぼしているのだ、ということです。
心理検査なのでやや緊張はしているものの、絵を描くことは嫌いではないので、毎回そこそこ楽しみながら描いています。にもかかわらず、過去に経験したツラい出来事を毎回投影させてしまっているらしいのです。
鉛筆で描く、白黒の木1本でそこまで分かってしまうのです。
描く対象物も自由で、色まで塗った絵の場合、もっと多くの情報が詰まっているような気がします。
ブログやTwitter上で拝見する限り、私が『素敵だなぁ』と思う絵を描かれる方は、記事やツイートの内容も素敵だったり、共感できる方が多いような気がします。
すごくホッコリした気分になったり、時には勇気を貰えたり。
知らないうちに笑顔になっていたり。何かを感じて涙したり。
抽象画でも、なんか素敵だなぁと思えたりします。
私も、見てくださる人に素敵と思ってもらえるような絵を描いてみたいなと思います。
残念ながら、私はまだ自分で描いた絵をそこまで好きにはなれません。
楽しみながら描いているので、ある程度の愛着はあるし、嫌いという訳ではないのですが、なんだかしっくり来ないのです。
私は日頃から、OCDの症状などが原因で、自分が他人に迷惑をかけてしまっているという罪悪感があります。
元々、些細なキッカケでも自己嫌悪モードに陥りやすいタイプなので尚更です。
このような私の性格が、絵にも表れているような気がします。
そしてこの自己嫌悪が、私自身絵に納得できない理由にもなっている気がします。
実は今回描いた絵は、ブログに載せるのは少し躊躇われました。
鳥カゴとか、なんだか『いかにも』な感じがして、微妙だなと思ってしまいます。
描いている時は特に意識せず、自然とイメージの湧くままにペンを走らせているので、出来上がった物を見て、私自身『なんでこんなの描いたんやろ?』って思うこともあります。
しかし、せっかく描いた絵なので、ブログに載せておこうと思います。
こういったことを積み重ねることが、OCDの治療にも役立つ気がします。
読者の皆さんに良いと思っていただけるような、そして私自身も素敵と思えるような絵を描けるようになるまで、頑張っていきたいと思います。
今回はヒロも反省しなければいけないと思います。
今回ザッチが描いた絵を見て素直に「好きになれない」と言ってしまいました。
お世辞を言えないASDの悪い面がザッチの心を傷つけてしまったと思います。
鳥は可愛くて好きなのにもかかわらずです。
なぜ好きな絵なのにそんなことを言ってしまったかというと、今回の絵はカゴの中に人を閉じ込めていて何かのメッセージがあると感じたからです。
それも陰鬱としたメッセージを感じました。
しかしザッチが言うように、メッセージ性もなく無意識で描いたのだとしたら、それはザッチの深層心理を知る数少ない手がかりなのだと思います。
そう思うとこれからは、なるべく否定的な言葉を避けて感想を言えるように努力したいと思います。